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ELECTRICITY ・ FUTURE

電力需要の爆発と「売電」の時代
EV・AIデータセンター・フィジカルAIが変えるエネルギー

生成AIのデータセンター、EV(電気自動車)、工場・ロボットのフィジカルAI——これらが世界の電力需要を一気に押し上げています。IEAによると世界のデータセンターの電力は2024年の約415TWh → 2030年に約945TWhへ倍増超、EVは約180TWh → 約780TWhへ。長く続いた「電力は横ばい」の時代は終わり、電力が足りなくなる時代へ。世界を基準に、日本で何が起きるかと売電の基礎を、岡山のエネルギー事業者 根木石油が解説します。
最終更新:2026年10月11日/岡山市東区の燃料卸・根木石油

これまで日本の電力需要は、省エネと人口減少で横ばい〜減少が続いていました。ところがいま、AI・EV・ロボット(フィジカルAI)という3つの波が同時に押し寄せ、世界の電力需要が構造的に増加に転じています。電気が「使うほど足りなくなる」時代に、自家発電・再エネ・蓄電・売電の重要性が一気に高まっています。

この記事の要点(3つ)

▼ 特集:電気自動車(EV)を具体的な数字で深掘り(世界の普及・日本の出遅れ・消費電力・充電・V2H/V2G)
▼ 徹底比較:EV・ハイブリッド・水素・ガソリン(エネルギー・インフラ・CO2・日本の普及・使い分け)
▼ 環境問題から見る:EVは本当にエコ?(電源構成・ライフサイクル・資源・2050カーボンニュートラル)

DRIVERSなぜ電力需要が爆発するのか(3つのドライバー)

DRIVER 1

AI・データセンター

生成AIの学習・推論は大量の計算=電力を消費します。AI向けデータセンターの電力は世界で急増し、立地・送電網の制約が顕在化。1拠点で数十万kW級の例も。

世界DC電力:約415TWh(2024)→ 約945TWh(2030見込み)=倍増超(IEA)
DRIVER 2

EV・電動化

乗用車だけでなく、トラック・バスの電動化も進行。充電インフラの拡充が必要で、公共充電は2030年に世界で約9倍が必要とも。運輸の電化が電力需要を押し上げます。

世界EV電力:約180TWh(2024)→ 約780TWh(2030見込み)=4倍超(IEA)
DRIVER 3

フィジカルAI・ロボット・再産業化

工場・物流の自動化、サービスロボット、ヒューマノイドの実用化、そして半導体工場の国内回帰。稼働・充電・製造のいずれも電力を必要とし、需要を底上げします。

※長期の定量予測は発展途上。半導体・DCと相互に需要を押し上げ
世界の電力需要の伸び(データセンター/EV)
単位:TWh(テラワット時)/出典:IEA(Energy and AI・Global EV Outlook)。概数。
1000 500 415 180 2024年 945 780 2030年(見込み)
データセンター EV(電気自動車)
※ IEA試算の概数。データセンターは世界電力の約1.5%(2024)→約3%(2030)。2035年にはデータセンターが700〜1,700TWh、EVが1,500TWh超との見方もあります(シナリオ・版により差)。

WORLD世界で起きていること

JAPAN日本で何が起きるか

日本はこれまで「電力需要は減る」前提でしたが、データセンターと半導体工場の新増設で潮目が変わりつつあります。資源エネルギー庁・電力広域的運営推進機関(OCCTO)の整理では、次のような姿が示されています。

ポイント内容(概数・出典は下記)
需要構造の転換家庭用は人口減・省エネで微減/データセンター等を含む産業用その他は年+1.7%で増加(2026年1月改定)
DC・半導体の押し上げ新増設による最大電力の増加 = 2034年度に+715万kW規模(2025年1月想定)。DC需要は2034年度616万kW
長期(2050年)IT関連(DC・通信・半導体)の電力需要が年100TWh超=日本の現在の総消費(約1,000TWh)の1割超との見方
世界の中の日本日本と韓国のデータセンターで世界のDC電力の約5%(2030年まで維持の見込み・IEA)

※ 出典:資源エネルギー庁「今後の電力需要の見通しについて」(2025年1月)、電力広域的運営推進機関(OCCTO)「2026年度 需要想定」(2026年1月)、電力中央研究所・日本原子力産業協会の各資料ほか。数値は概数・前提により変動します。運転開始の遅れ等で下方修正される年もあり、長期ほど不確実性が大きい点にご留意ください。

FOCUS ・ EV電気自動車(EV)を深掘り ── 世界は急拡大、日本は出遅れ

3つのドライバーのうち、暮らし・ビジネスに最も身近なのがEV(電気自動車)です。世界では「新車の4台に1台」がEVになりつつあり、電力需要を押し上げています。一方で日本は普及が遅れています。ここでは具体的な数字で、EVと電気の関係を掘り下げます。

2,000万台超世界のEV新車販売(2025年)
前年比+20%(IEA)
約25%世界の新車に占めるEV比率
=約4台に1台(2025年)
約2/3世界EV販売に占める
中国のシェア(2024年)
約1.6%日本のBEV比率(2024年)
世界平均を大きく下回る

① 世界:新車の「約4台に1台」がEVへ

新車販売に占めるEV比率(2024年・主要地域)
単位:%/出典:IEA・各国集計。日本はBEV比率(概数)。
50% 25% 約50%中国 約20%世界平均 10%超米国 約1.6%日本
※ 中国は「ほぼ半分」、世界平均は新車の約20%の概数。日本はBEVで約1.6%(PHEV含むと約2.7%)。集計の対象範囲で数値は前後します。

② 日本:なぜ出遅れているのか

③ EVはどれくらい電気を使う?(具体的な数字)

EV1台の電力は、年間走行距離 ÷ 電費で概算できます。電費を8km/kWh(一般的な目安)とすると——

充電の種類出力の目安特徴・時間の目安
普通充電(自宅・職場)3〜6kW夜間にゆっくり。40kWhを3kWで満充電なら約13時間、6kWなら約8時間。電気代が最も安い。
急速充電(外出先)50kW〜(超急速は150〜350kW)短時間で補充。多くは「1回30分」。料金は普通充電の数倍のことも。車側の受入上限にも左右される。
V2L / V2H / V2G双方向(放電)EVから取り出して使う。家電給電・家庭利用・系統へ戻す(=下段⑤)。

※ 充電時間・電費は車種・気温・運転で変動します。急速充電の料金は事業者で大きく異なります。

④ 充電インフラ ── 公共充電は世界で約9倍必要(IEA)

⑤ EVは「動く蓄電池」── V2H・V2G で売電・備災へ

EVの大きな電池は、使うだけでなく“戻す”こともできます。これが売電・需給調整・停電対策の鍵です。

方式電気を送る先できること
V2L家電・工具へ直接キャンプ・災害時の非常用電源。コンセントとして使う。
V2H(家庭)自宅へEVを家庭用蓄電池に。太陽光で昼に充電→夜に放電で電気代を圧縮、余剰は売電、停電時のバックアップ。日本で最も普及。
V2G(系統)電力網へアグリゲーターが多数のEVを束ね、電力が余る時に充電・足りない時に放電。仮想発電所(VPP)として卸電力・需給調整市場に参加し、対価を還元。日本は実証段階。

⑥ 商用EV(トラック・バス・配送)と燃料の使い分け

SS・燃料事業者の視点
EVは燃料を“置き換える”だけでなく“組み合わせる”もの。EV充電拠点・V2H/蓄電・太陽光と、非常用発電のBCP燃料(軽油・A重油)は両立します。根木石油は、燃料と電気の使い分け・コスト最適化のご相談を承ります(充電設備・売電の制度は公式情報と専門事業者もご確認ください)。

POWERTRAINEV・ハイブリッド・水素・ガソリンを徹底比較

「結局、どれが本命なのか?」——クルマの動力源(パワートレイン)ごとに、エネルギー・補給・インフラ・CO2・コスト・日本での普及は大きく違います。燃料を扱う立場から、どれかを持ち上げず中立に整理します。

項目EV(電気)HV / PHEV(ハイブリッド)FCV(水素)ガソリン / ディーゼル
エネルギー源電気(充電)ガソリン+電気(PHEVは外部充電も)水素(充填)→燃料電池で発電ガソリン・軽油(給油)
補給時間普通:数時間/急速:約30分給油:数分充填:約3分給油:数分
航続距離車種差あり(数百km)長い長い(〜700km級)長い
インフラ(日本)充電網は整備途上既存の給油所でOK水素ST 全国約150カ所のみ全国のSS(給油所)
走行時CO2ゼロ(発電側で排出)ガソリンより少ないゼロ(水を排出)あり
日本の新車比率BEV約1.4〜1.9%+PHEV約1%最多(登録車で6割超の集計も)ほぼ0%(0.01%未満)依然多い
主な強み効率が高い・静か・自宅充電・V2H低燃費・充電不要・給油そのまま短時間充填・長航続・重量級に向く車両が安い・長航続・全国で給油
主な弱み充電時間・価格・系統負荷エンジン搭載でゼロ排出ではないST少・車両/水素が高価・製造ロス大走行時CO2・燃料費の変動

※ 日本の新車比率は集計・対象範囲(登録車/軽含む、販売/登録)で差。HVの「6割超」は登録乗用車ベースの集計(自販連ほか)、BEV/PHEVは各集計の2025年概数、FCVは2023年実績(新車の0.01%未満・ミライ国内448台)。水素ステーションは2025年で全国約150カ所(次世代自動車振興センター/東京都。政府目標320カ所に未達)。

電気で走る

EV(電気自動車)

電気をそのままモーターで使うためエネルギー効率が高く、静かで自宅充電ができ、V2H/V2Gで「動く蓄電池」にもなる。弱みは充電時間・車両価格・一斉充電による系統負荷。世界は急拡大、日本は出遅れ(上の特集参照)。

現実解

ハイブリッド(HV・PHEV)

エンジンとモーターを組み合わせ低燃費を実現。充電不要で給油インフラのまま使えるため、日本では新車の主力。PHEVは外部充電して短距離をEV走行、遠出はエンジン、と使い分けられる“いいとこ取り”。ただしエンジンを積むのでゼロ排出ではない。

水素で発電

FCV(燃料電池車・水素)

水素と酸素から燃料電池で発電して走り、排出は水だけ。約3分で充填・長航続が強み。一方、水素ST(全国約150カ所)が少なく、車両・水素が高価で乗用車の普及は低迷。重量・長距離の商用(バス・トラック)や産業用での活用が期待される。

現在の主役

ガソリン・ディーゼル(内燃機関)

車両が安く・長航続で、全国のSSで給油できる現在の主役。脱炭素は、燃料の“中身”を替えるe-fuel・リニューアブルディーゼル・バイオ燃料で進む方向。重機・船舶・長距離・既存車・BCP(非常用発電)では当面欠かせない。

エネルギー効率の視点(なぜ「EVが効率的」と言われる?)
再生可能エネルギーの電気をそのまま電池に貯めて使うEVは、車輪まで届くエネルギーの割合が高いとされます。水素は「電気→水素を製造→圧縮・輸送→燃料電池で発電」と工程が多く損失が大きいため、再エネ由来でも総合効率はEVを下回るとされます。ただし水素は「貯める・運ぶ・重いものを長く動かす」に強く、適材適所での役割が見込まれます。

結論:当面は「共存」。用途で使い分ける時代へ

根木石油の視点
「EVか燃料か」の二択ではなく、用途ごとに燃料と電気を賢く使い分ける時代です。根木石油は、軽油・A重油・ガソリン・灯油の安定供給に加え、燃料と電気の使い分け・コスト最適化・BCP燃料のご相談を承ります。

ENVIRONMENT環境問題から見た「電気と燃料」── EVは本当にエコ?

エネルギーの選び方は、気候変動(CO2)・資源・大気汚染と直結します。ただし「EV=エコ、ガソリン=悪」と単純には割り切れません。どの選択肢にも環境面のトレードオフがあります。ここも中立に整理します。

① EVの“本当のCO2”は、電気の作り方しだい

EVは走行中はCO2ゼロでも、その電気を火力発電で作れば発電所でCO2が出ます。日本は電気の約7割を火力(LNG・石炭)でまかなっています。

火力 68.6%再生可能エネルギー 22.9%原子力 8.5%

日本の電源構成(2023年度・資源エネルギー庁)。火力の内訳はLNG約33%・石炭約28%・石油約7%、再エネは太陽光9.8%・水力7.6%・バイオマス4.1%・風力1.1%ほか。集計機関により数値に差があります。

つまり日本では、再エネ・原子力が増えるほどEVのCO2削減効果が高まり、火力が多いほど効果は小さくなります。EVの環境性能は、電源の低炭素化とセットで考える必要があります(製造から廃棄までを通して見る=ライフサイクルの視点)。

② それぞれの環境トレードオフ

③ 再エネ・原子力にも課題がある

④ AI・データセンターの環境負荷は電気だけではない

データセンターは大量の電力に加え、サーバーを冷やす冷却水も多く使い、排熱も出します。省エネ・排熱利用・立地の工夫など、電力以外の環境負荷への対応も課題です。

⑤ 日本の目標と「運輸の難しさ」

環境問題の“正直な”まとめ
「どれか一つが正解」ではありません。電源の低炭素化+省エネ+適材適所が基本で、EVも火力中心の電気では効果が限られ、燃料側もサルファーフリー軽油・BDF・リニューアブルディーゼルなどで環境負荷を下げられます。根木石油は、中立な情報提供と、より環境負荷の低い燃料・燃料と電気の使い分けのご相談を承ります。

SELL POWER「売電」とは? 仕組みの基礎

売電とは、太陽光などで発電した電気を電力会社や市場に売ることです。日本の主な制度・やり方は次のとおりです。

方式概要
FIT(固定価格買取・2012年〜)発電した電気を一定価格で一定期間買い取る制度。導入を後押ししてきた基本制度。
FIP(2022年〜)市場価格にプレミアム(補助)を上乗せして売る仕組み。市場を意識した売電へ移行する流れ。
自家消費+余剰売電発電した電気を自分で使い、余った分だけ売る。電気料金が高いほど自家消費の価値が上がる。
コーポレートPPA企業が発電事業者と長期契約で電気を買う(屋根=オンサイト/遠隔=オフサイト)。脱炭素と価格安定に。
卸電力市場(JEPX)/容量・需給調整市場電気そのものを市場で売買。需給調整への貢献で対価を得る仕組みも整備が進む。

※ 制度の有無・買取価格・プレミアム・申請条件は年度・区分で変わります。導入可否・採算は立地・設備・契約で異なります。最新・正確な内容は資源エネルギー庁(再エネ・FIT/FIP)等の公式でご確認ください。

OPPORTUNITY事業者・工場にとっての機会

根木石油の視点(エネルギーの“これから”へ)
根木石油は創業50年超のENEOS特約店・燃料卸。軽油・A重油・灯油・ガソリンの安定供給に加え、これからの電力・売電の時代も見据えて情報を発信します。非常用発電機の燃料・BCP、燃料と電気の使い分け、コスト最適化のご相談を承ります(電力・売電の制度は公式情報をご確認のうえ、専門事業者とも連携)。

エネルギーの“これから”、一緒に備えませんか

非常用発電のBCP燃料、燃料と電気の使い分け、コスト最適化——岡山・中国四国のエネルギーのことは根木石油へ。まずはお気軽にご相談ください。

FAQよくあるご質問

Q. なぜこれから電力需要が増える?

AIデータセンター・EV・フィジカルAI(ロボット)と半導体工場が同時に拡大するためです。IEAはデータセンター電力が2030年に倍増超(約945TWh)、EVは4倍超(約780TWh)になると見込みます。「電力は横ばい」の時代から「電力が足りなくなる」時代への転換です。

Q. AIのデータセンターはどれくらい電力を使う?

世界で2024年約415TWh(電力の約1.5%)→2030年約945TWh(約3%)へ(IEA)。AI向けは4倍超、増加分の約8割が米中。1拠点で数十万kW級の例もあり、立地・系統の制約が課題です。

Q. 世界と日本でEVはどれくらい普及している?

世界では2025年にEV新車販売が2,000万台超、新車の約25%(約4台に1台)がEV(IEA)。中国が世界販売の約2/3を占めます。一方、日本のBEV比率は約1.4〜1.6%(PHEV含め約2.7%)と出遅れ。車種不足・充電環境・価格が壁ですが、2026年は補助金増額・新型車で持ち直しの兆し。政府は2035年に新車の電動車比率100%を掲げています。

Q. EV1台はどれくらい電気を使う? 充電は?

電費8km/kWh・年1万km走行で約1,250kWh/年=一般家庭の年間使用量(約4,000〜5,000kWh)の2〜3割に相当。充電は自宅の普通充電(3〜6kW・夜間)が基本で最も安く、外出先の急速充電(50kW〜、多くは1回30分)は補助的に。普及が進むほど「いつ充電するか」が系統の課題になり、スマート充電で平準化します。

Q. EVで「売電」できる?(V2H・V2G)

EVは「動く蓄電池」。V2Hで家庭利用+余剰売電・停電時バックアップ、V2Gはアグリゲーターが多数のEVを束ね仮想発電所(VPP)として需給調整市場などに参加します(日本は実証段階)。車両の双方向対応・逆潮流(売電)の可否・機器コストの確認が必要です。制度は変わるため資源エネルギー庁・電力会社の公式をご確認ください。

Q. EV・ハイブリッド・水素・ガソリン、結局どれがいい?

一つの正解はなく、用途で使い分ける時代です。乗用・近距離・自宅充電ができるならEVやHV・PHEV(日本では当面HVが主力)。長距離・重量・連続稼働のトラック・バス・建機・船は、軽油などの液体燃料や水素が現実的。EVは効率が高く静か、HVは充電不要で低燃費、FCV(水素)は短時間充填・長航続だがインフラが少ない、ガソリン・ディーゼルは安価で全国で給油できる主役、とそれぞれ強みが異なります。

Q. 水素(FCV)は普及する?

乗用車では、水素ステーションが全国約150カ所(政府目標320カ所に未達)と少なく、車両・水素が高価なため普及は低迷しています(2023年のミライ国内販売は448台=新車の0.01%未満)。一方、水素は「貯める・運ぶ・重いものを長く動かす」に強く、バス・トラックなどの商用や産業用での活用が期待されています。乗用EVとは競合というより役割分担の関係です。

Q. ガソリン・軽油はなくなる?

すぐにはなくなりません。重機・船舶・長距離輸送・既存車両・非常用発電(BCP)では液体燃料が当面欠かせません。脱炭素は、燃料そのものを置き換えるより「中身を替える」方向——e-fuel・バイオ燃料・リニューアブルディーゼルで、既存のインフラ・車両を使いながら進むと見られます。詳しくは次世代燃料をご覧ください。

Q. EVは本当に環境にいいの?

走行中はCO2ゼロですが、電気を火力で作れば発電所でCO2が出ます。日本は電気の約7割が火力(2023年度:火力68.6%・再エネ22.9%・原子力8.5%)のため、EVのCO2削減効果は電源構成しだい。再エネ・原子力が増えるほど効果が高まります。電池製造のCO2や資源採掘・リサイクルの課題もあり、製造から廃棄まで通して見る「ライフサイクル」の視点が必要です。

Q. 再エネや原発なら環境問題はない?

どの電源にもトレードオフがあります。太陽光・風力は発電時CO2が少ない一方、土地開発・森林伐採・使用済みパネルの廃棄・出力変動の課題。原子力はCO2が低くても廃棄物・安全性・立地の課題。だから特定電源に頼りきらないベストミックスと省エネ、変動を吸収する蓄電・需給調整(売電・V2G)が重要です。

Q. 日本の電気料金はどうなる?

データセンター・半導体で需要が増え、燃料高・系統投資も重なるため、料金には上昇圧力がかかりやすい状況です。家庭用は微減でも産業用は増加(年+1.7%・OCCTO)。自家消費・蓄電・売電の価値が高まります。

Q. 「売電」とFIT・FIPの違いは?

売電=発電した電気を売ること。FIT(固定価格買取)は一定価格で、FIP(2022年〜)は市場価格+プレミアムで売ります。ほかに自家消費+余剰売電、コーポレートPPA、JEPX(卸市場)等。詳細・価格は年度で変わるため資源エネルギー庁の公式をご確認ください。

Q. 事業者は何を備えればいい?

太陽光+蓄電の自家消費でコストを下げ余剰を売電、PPAで電源を確保、非常用発電とBCP燃料(軽油・A重油)で停電・需給ひっ迫に備える——電気と燃料の使い分けが有効です。

Q. フィジカルAI(ロボット)の影響は?

工場・物流の自動化やヒューマノイドの稼働・充電、半導体の製造が電力を押し上げます。長期の定量予測は発展途上ですが、EV・DCと並ぶ需要増の要因として注目されています。

主なデータ・出典

IEA「Energy and AI」(データセンター電力)↗ IEA「Global EV Outlook 2025」(EV販売・電力)↗ IEA「Global EV Outlook 2026」(2025年のEV動向)↗ 電力広域的運営推進機関(OCCTO)↗ 資源エネルギー庁 ↗ 資源エネルギー庁「EV等の電力システムにおける活用」(V2H/V2G)↗

関連ページ

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※ 本記事は公的機関・国際機関(IEA・資源エネルギー庁・OCCTO 等)の公表やその報道をもとに、概況を独自に整理した参考情報です。数値は概数・時点の値で、シナリオ・前提により変動します。売電・電力の制度や採算は年度・立地・契約で異なり、最新・正確な内容は各公式窓口・専門事業者でご確認ください。根木石油が電力の小売・売電サービスを提供していることを示すものではありません。無断転載・複製を禁じます。