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BASE OIL GROUPS

ベースオイルの5グループ
(API グループⅠ〜Ⅴ)とは

潤滑油の性能を左右するのは、製品の8〜9割を占める土台の油=ベースオイル(基油)です。API分類のグループⅠ〜Ⅴの違いを知ると、オイルの選び方も、価格改定で「GrⅢ適用品」の上げ幅が大きい理由も見えてきます。岡山の潤滑油卸・根木石油が整理します。
最終更新:2026年9月19日/出典:API 1509 Annex E 等の公開情報にもとづく解説

「合成油」「部分合成」「鉱物油」——オイルのラベルでよく見る言葉ですが、その正体はベースオイルのグレード(グループ)の違いです。ベースオイルはAPI(米国石油協会)の分類でⅠ〜Ⅴの5つに分かれ、製法・純度・粘度指数が異なります。

この記事のポイント(3つ)

WHATベースオイルとは(潤滑油の土台)

エンジンオイルや作動油などの潤滑油は、ベースオイル(基油)に添加剤を配合して作られます。割合はおおむね基油8〜9割・添加剤1〜2割。清浄性・酸化防止・摩耗防止などの機能は添加剤が担いますが、粘度・粘度指数・酸化安定性といった基本性能の土台は、ベースオイルそのもので決まります。

かんたんに言うとベースオイルは料理でいう「だし」。添加剤という調味料を足す前の、味の土台です。だしの質が良いほど、仕上がりも良くなります。

5 GROUPSAPI分類:グループⅠ〜Ⅴ

APIは、ベースオイルを飽和分・硫黄分・粘度指数(VI)・製法で5つのグループに分類しています。VI(粘度指数)は「温度が変わっても粘度が変わりにくい度合い」で、大きいほど優秀です。

グループ製法・分類粘度指数(VI)特徴・主な用途
Ⅰ溶剤精製(鉱物油)80〜120最も安価な汎用鉱物油。一般工業用・汎用潤滑油。
Ⅱ水素化精製(鉱物油)80〜120不純物が少なく清浄・酸化安定性が良い。現在の主力。
Ⅲ高度水素化分解(VHVI)120以上"ほぼ合成油級"。低粘度・低燃費オイルの主流基油。
ⅣPAO(化学合成)非常に高い低温流動・熱安定性に優れる。過酷条件・高性能油。
Ⅴその他(エステル・PAG等)種類による特殊用途・添加用。耐熱・潤滑性・相溶性に特長。
かんたんに言うとⅠ→Ⅴへ進むほど「精製が高度・高純度・高性能(=高コスト)」。Ⅰ・Ⅱは鉱物油、Ⅲは高度精製の鉱物油、Ⅳ・Ⅴは化学合成、と覚えると分かりやすいです。

GROUP IIIGrⅢ(VHVI)が"合成油"と呼ばれる理由

グループⅢは、鉱物油を高度水素化分解(VHVI=Very High Viscosity Index)で徹底的に精製した基油です。不純物がほとんど除かれ、粘度指数120以上と高く、酸化安定性・低温性能も優秀。化学合成のPAO(GrⅣ)に迫る性能を持つため、日本では「合成油」として表示されることが一般的です。0W-20・0W-16といった低粘度・省燃費オイルの多くがGrⅢを主基油にしています。

価格改定との関係。GrⅢや低粘度基油、合成系基材(PAO・エステル)は、汎用鉱物油(GrⅠ)より原材料コストの影響を受けやすく、価格改定でも「GrⅢ適用品」の上げ幅が大きくなる傾向があります。最新の動向は潤滑油 月次価格改定表で確認できます。

SYNTHETIC「全合成」「部分合成」「鉱物油」の正体

つまりラベルの表記は、どのグループの基油を主に使っているかを表しています。同じ「合成油」でもGrⅢベースかGrⅣベースかで性能・価格が変わります。

HOW TO CHOOSEどのグループを選ぶ?

最優先は機械・車両メーカーの指定(粘度・規格)に合わせること。そのうえで、用途の目安は次のとおりです。

OUR SUPPLY根木石油の潤滑油

根木石油は、ENEOS・シェル・コスモの潤滑油を、ドラム缶・ペール缶で価格つき・全国発送でご用意しています。「この機械にはどの粘度・グレード?」といった銘柄選定のご相談も歓迎です。価格は各社カタログ(ENEOS/シェル/コスモ)で公開しています。

FAQよくあるご質問

Q. ベースオイルとは?

潤滑油の主成分で製品の8〜9割を占める土台の油です。残り1〜2割が添加剤。APIで製法・性状によりグループⅠ〜Ⅴに分類されます。

Q. GrⅢは合成油ですか?

高度水素化分解(VHVI)で精製した鉱物系基油ですが、粘度指数120以上と高性能で、日本では合成油として表示されることが一般的です。低粘度オイルの主流基油です。

Q. GrⅢとGrⅣ(PAO)の違いは?

GrⅣはPAOという化学合成基油で低温・熱安定性が非常に高く高価。GrⅢは鉱物油の高度精製でコストと性能のバランスに優れます。

Q. GrⅢ適用品の値上げが大きいのは?

GrⅢや合成系基材は原材料コストの影響を受けやすく、価格改定で上げ幅が大きくなる傾向があります。

Q. どれを選べばいい?

メーカー指定の粘度・規格に合う製品が基本。用途・機種をお知らせいただければ根木石油が適合銘柄をご提案します。

潤滑油の銘柄選定・お見積り

ENEOS・シェル・コスモの潤滑油をドラム/ペールで。粘度・グレードの選定から数量・配送までご相談ください。

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※ 本ページはAPI 1509 Annex E等の公開情報にもとづく一般的な解説です。分類の境界値・呼称は改訂される場合があります。製品選定にあたっては各メーカーの推奨・規格をご確認ください。