ディーゼル車のトラブルで意外に多いのが、冬場の「軽油が凍って(固まって)エンジンがかからない」。原因の多くは、地域・季節に合わない号数の軽油を使っていること。正しい号数を選べば、ほとんど防げます。
- ① 軽油はJISで5種類(特1号・1号・2号・3号・特3号)。寒さへの強さ=流動点が違う。
- ② 冬に「凍る」のは、低温でワックス分(パラフィン)が析出し、燃料フィルターが詰まるため。
- ③ 対策は地域・季節に合った号数を使うこと。一般地の冬=2号、寒冷地=3号・特3号。
5 GRADES軽油の号数は5種類(流動点の目安)
軽油の規格「JIS K 2204」では、低温特性(凍りにくさ)の違いで特1号・1号・2号・3号・特3号の5種類に分かれます。数字が大きい(=特3号に近い)ほど寒さに強い軽油です。
| 号数 | 流動点(目安) | 主な時期・地域 |
|---|---|---|
| 特1号 | +5℃ 以下 | 夏場・温暖期 |
| 1号 | -2.5℃ 以下 | 春秋・温暖地 |
| 2号 | -7.5℃ 以下 | 一般地の冬(標準) |
| 3号 | -20℃ 以下 | 寒冷地・厳寒期 |
| 特3号 | -30℃ 以下 | 北海道など極寒地 |
※ 流動点はJIS K 2204で規定される目安値です。ガソリンスタンドや配送で供給される軽油は、時期・地域に合わせて号数が切り替えられています。
WHY FROZENなぜ冬に軽油は「凍る」のか
軽油には「パラフィン(ワックス分)」が含まれます。気温が下がると、このワックスが結晶になって析出(せきしゅつ)し、軽油が白く濁ってシャーベット状に。すると燃料フィルターが目詰まりして燃料が流れず、エンジンがかからない・止まる、というトラブルになります。
「流動点」と「目詰まり点」
- 流動点:軽油が完全に固まって流れなくなる温度。
- 目詰まり点(CFPP):ワックスでフィルターが詰まり始める温度。流動点より少し高いため、こちらが実際に使える下限の目安です。
HOW TO CHOOSE号数の選び方・切り替え時期
選ぶ基準は「使う地域の最低気温」と「時期」。一般には次の目安で、寒くなるにつれて号数を上げていきます。
- 夏〜温暖期:特1号・1号
- 一般地の冬:2号(標準)
- 寒冷地・厳寒期:3号(さらに寒い地域は特3号)
寒冷地では、おおむね10月ごろから地域の気温に合わせて 2号 → 3号 へ切り替えていきます。スキー場・高地・早朝の冷え込みが厳しい現場などは、平地より早めの切り替えが安心です。
IF FROZEN凍って(固まって)しまったら
- 暖かい場所へ:車両・機器を屋内やエンジンルームが温まる環境へ移し、自然に溶けるのを待つのが基本。
- 無理な始動を繰り返さない:フィルターや配管が詰まっている状態での連続クランキングはバッテリー上がり等の二次トラブルに。
- 整備工場・販売店に相談:フィルター交換や滞留したワックスの処理が必要な場合があります。
- 以後は号数を見直す:地域・季節に合った3号・特3号へ。
OUR SUPPLY根木石油の軽油供給
FAQよくあるご質問
JIS K 2204で特1号・1号・2号・3号・特3号の5種類。号数ごとに流動点(凍りにくさ)が異なり、夏は1号・特1号、冬は2号、寒冷地は3号・特3号を使い分けます。
号数によります。流動点の目安は特1号+5℃/1号-2.5℃/2号-7.5℃/3号-20℃/特3号-30℃。実際は流動点より高い目詰まり点でフィルターが詰まり始めるため、そこが使用可能温度の目安です。
低温での凍りにくさです。2号は一般地の冬向け(-7.5℃以下)、3号は寒冷地・厳寒期向け(-20℃以下)。寒い地域・時期は3号(さらに寒ければ特3号)へ。
暖かい場所へ移して自然に溶かし、無理な始動は避けて整備工場・販売店へ相談を。以後は地域・季節に合う号数を使用します。灯油等の混和は不可です。
地域の最低気温と時期で選びます。一般地の冬=2号、寒冷地=3号・特3号が目安。根木石油が地域・季節に合わせて供給しますのでご相談ください。
地域・季節に合った軽油をお届けします
号数の選定から、卸・ローリー配送・現場給油・免税軽油まで。中国・四国エリアの燃料調達をサポートします。
参考リンク(外部)
- ENEOS「石油便覧」軽油 — 軽油の規格・低温特性
- JIS K 2204 軽油(規格の解説) — 号数と流動点
関連ページ
※ 本ページはJIS K 2204やENEOS「石油便覧」等の公開情報にもとづく一般的な解説です。流動点・目詰まり点・切り替え時期は地域・製品・年により異なります。実際の使用にあたっては供給元・整備事業者・各製品の規格をご確認ください。