工場のボイラーや船の燃料に使われる「重油」。同じ重油でも、A重油とC重油では粘度も比重も用途もまるで違います。まずは3種類の違いを早見表でつかみましょう。
- ① 重油はJIS K 2205で動粘度によりA(1種)・B(2種)・C(3種)の3種類。
- ② A重油=最も軽く扱いやすい/C重油=最も重質・高粘度(加熱して使用)。
- ③ A重油は中小ボイラー・暖房・小型船・農業ハウス、C重油は大型船・発電・大工場向け。
QUICK TABLEA重油・B重油・C重油 早見表
| 種類 | JIS区分 | 比重・粘度の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| A重油 | 1種 | 比重 約0.82〜0.86/低粘度(軽油に近い) | 中小工場のボイラー・ビル暖房・小型船舶・農業ハウス暖房・非常用発電 |
| B重油 | 2種 | 比重 約0.90〜0.93/中間 | 中小工場のボイラー・窯業炉(※近年ほとんど流通せず) |
| C重油 | 3種 | 比重 約0.90〜0.98/最も重質・高粘度 | 電力・化学・製紙などの大型ボイラー、大型船舶(加熱して使用) |
※ 比重・粘度は代表的な目安です。A重油は硫黄分により1号・2号に、C重油は動粘度により1〜3号に細分されます。正確な規格値はJIS K 2205をご確認ください。
A OILA重油(1種)— 陸の主役
A重油は重油の中で最も軽質で扱いやすいタイプ。軽油に近い性状で、常温でも流れやすく、加熱なしで使えます。中小工場のボイラー、ビル・施設の暖房、農業ハウスの加温、小型船舶、非常用発電機など幅広い現場の主力燃料です。硫黄分の少ない低硫黄A重油もあります。
C OILC重油(3種)— 大量燃焼の重量級
C重油は最も重質で粘度が高いタイプ。常温ではドロっとして流れにくいため、タンクや配管を加熱(加温)して粘度を下げ、ポンプ移送・バーナー噴霧をして燃やします。電力・化学・製紙などの大型ボイラーや大型船舶など、大量に燃やす用途で経済性を発揮します。
B OILB重油(2種)— 中間だが希少
B重油はAとCの中間の性状ですが、近年はほとんど流通していません。多くの現場はA重油かC重油を選びます。
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FAQよくあるご質問
JIS K 2205でA(1種)・B(2種)・C(3種)の3種類。Aが最も軽く、Cが最も重質。Bは中間だが近年ほぼ流通せず。
A重油=軽油に近く扱いやすい(中小ボイラー・暖房・小型船)、C重油=最重質・高粘度で加熱して使用(大型ボイラー・大型船)。
粘度が高く常温では流れにくいため。加温して粘度を下げ、移送・噴霧・燃焼をしやすくします。
軽油=エンジンの動力用、A重油=ボイラー等の燃焼用が中心。詳しくは燃料の違いを参照。
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参考リンク(外部)
- ENEOS「石油便覧」重油 — 重油の分類・性状
- JIS K 2205 重油(規格の解説) — 種別・動粘度
関連ページ
※ 本ページはJIS K 2205・ENEOS「石油便覧」等の公開情報にもとづく一般的な解説です。比重・粘度・区分・用途は代表例で、製品・規格改正により異なる場合があります。正確な値は各規格・供給元でご確認ください。